世界政府・五老星「トップマン・ウォーキュリー聖」

はじめに

『ワンピース』の物語が新世界編へと進むにつれ、その裏側で暗く巨大な影を落としてきたのが「世界政府」という組織です。そして、その頂点に君臨するのが五老星。その中でも“最高位”とされるのが、トップマン・ウォーキュリー聖です。彼の存在は、作品の歴史・権力構造・世界観の中枢に直結しており、登場するたびに読者へ強烈な重みをもって迫ってきます。

この記事では、トップマン・ウォーキュリー聖という男がどのようなキャラクターか、そして物語にどんな意味をもたらすのかをじっくり深掘りしていきます。

トップマン・ウォーキュリー聖とは

トップマン・ウォーキュリー聖は、世界政府の最高権力者の一人である“五老星”のメンバーです。五老星は800年にわたり世界政府の頂点に座り続け、政界・軍事・歴史・あらゆる情報統制を握ってきた存在。作中では長らく「最も偉い老人たち」として描かれてきましたが、エッグヘッド編でその実態が一気に明かされ始めます。

ウォーキュリー聖は、五老星の中でも特に“軍事”と“実力行使”に関わる権限を持つ人物として描かれています。重厚な体格と威厳のある顔つきは、五老星の中でもとりわけ“武人”の雰囲気が強いキャラクターです。

その真の姿:獣のような異形

エッグヘッド編で判明したのが、五老星たちは単なる政治家や“普通の人間”ではないということです。ウォーキュリー聖も変身能力を持ち、その姿は巨大な悪魔の獣のような異形へと変貌します。

この変身形態は、まるで「神話の怪物が歩み出てきた」かのような迫力で、世界政府の頂点が人並み外れた戦闘力を持っていることをはっきり示しました。五老星は不老に近い存在とも思わせる描写があり、ウォーキュリー聖もまた「800年を生きているのでは」と推測される存在です。

彼らの変身能力は悪魔の実を超越したような性質を持ち、作中のあらゆる概念を揺さぶる謎の塊といえます。

世界政府の軍事と威圧を象徴する存在

ウォーキュリー聖の役割は、世界政府の“軍事的な威圧力”そのものです。
彼は決して表舞台に立つタイプではなく、理想や思想を語ることも少ない。それでも彼の存在は、海軍・CP(諜報)・政府の支配構造すべてに重く、無言の圧力としてのしかかっています。

特に象徴的なのが、エッグヘッドへの出動。
世界政府の最高権力者が直接乗り込むという異常事態は、つまり…

「世界政府の本気」=「五老星が動くこと」

という図式をはっきりと描き出しました。

ウォーキュリー聖は、歴史を消し去るためには島ごと滅ぼすことも平然と指示します。その判断には躊躇がなく、理不尽や非情を超えて、“秩序のためなら命も歴史もいくらでも捨てる”という価値観がにじみ出ています。

キャラクターの魅力:無慈悲さと神秘の奥行き

ウォーキュリー聖の魅力は、表面的な悪役としての恐ろしさだけではありません。作品世界の“深層”につながる謎を数々抱え、物語そのものの奥行きを深くしている点が大きい存在です。

彼の言動からは、長い長い歴史を見てきた者特有の枯れた冷徹さが漂っています。
それは「悪意」というより、“歴史そのものが作り出した理不尽”に近い重みを持っています。

ウォーキュリー聖は、人々が信じる正義・自由・歴史の裏側で、巨大なシステムを維持する役割を負っており、その姿は善悪の単純な分類では語れません。むしろ、“権力とは何か”を読者に突きつける存在とも言えます。

今後の物語で果たす役割

ウォーキュリー聖は、間違いなく物語終盤の鍵となるキャラクターです。

五老星が動くということは、世界の真実が暴かれる前触れであり、イム様とともに「空白の100年」「Dの意志」「古代兵器」という核心に深く関わっていることは明白です。

彼がルフィたちと直接対峙するのか。
世界はどのように変わるのか。
五老星の時代は終わるのか、それとも新たな形へ受け継がれるのか。

ウォーキュリー聖の存在は、ワンピースという物語の終着点を大きく予感させるものであり、その一挙手一投足が大きな意味を持ち始めています。

まとめ

トップマン・ウォーキュリー聖は、『ワンピース』の世界観を象徴する“権力の重さ”を体現するキャラクターです。

政治、歴史、軍事、そして世界の秩序。
彼はそれらすべてを背負い、800年続く体制を守り続ける「絶対権力」。

彼が動く時、世界は揺れる。
彼が語る時、歴史が軋む。

エッグヘッド編を境に、トップマン・ウォーキュリー聖の存在はますます物語の中心に割り込んできています。今後、ワンピース世界の“真相”がどのように描かれるのか、そして彼がどのような最後を迎えるのか、目が離せません。

世界政府と五老星が動き出した今、物語はまさにクライマックスへ向けて加速し続けています。